第1回「吉備真備杯奉納囲碁大会」で熱戦を繰り広げる参加者たち(平成20年4月撮影)
吉備真備伝説を再現!「吉備真備杯奉納囲碁大会」
ボストン美術館が所蔵する『吉備大臣入唐(にっとう)絵巻』には、遣唐使として中国にわたった吉備真備公が、幽霊となった阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)に導かれて、皇帝による『文選』や囲碁などの無理難題を解決して、無事に日本へ帰国するという話が描かれています。
また地元でも、吉備公が賀露沖の鳥ヶ島に漂着された際、助けてもらったお礼に賀露の住人たちに囲碁を教えたという話が伝わっています。
かつては神前でこのような神職どうしの対戦もみられました。
このような吉備真備公にまつわる伝説をもとに、学問や文化、仏典、囲碁などを日本に持ち帰った真備公の功績をたたえ、また地域おこしにもつなげようと、吉備真備杯実行委員会が中心となって、平成20年から「吉備真備杯奉納囲碁大会」が毎年開催されています。
毎年、プロ棋士が来場して参加者と対戦するほか、鳥取県内各地の囲碁グループによる団体戦や小中学生による個人戦が行われ、終日、囲碁愛好家たちによる熱い勝負が繰り広げられています。
賀露神社
鳥取県鳥取市賀露町北1-21-8
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FAX.0857-28-6505
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